埼玉

藤内 和博

鷲宮催馬楽神楽にみる持続可能な郷土芸能伝承のあり方

埼玉県久喜市に鷲宮神社という古い神社がある。この神社には神社の祭礼に合わせて、鷲宮催馬楽神楽が奉納される伝統芸能が、今日も続けられている。平安時代の歌謡の一種...

武藤 由紀子

荒ぶる川を大きな河へ 徳川家康から受け継いだ荒川沿岸の人々の生活 

はじめに 荒川は、秩父の山からさいたま市などの県中央部を経て、東京湾に流れ込んでいる。埼玉県民にとっては利根川と並び県を代表する川で、中流から下流になると、ゆ...

菱沼 哲明

埼玉県白岡市における白岡遺産活用の一考察 「スタンプラリーでデザインする」

はじめに 文化庁による「文化財保存地域計画」が改正され、新たに制度化された。これまで、国や県の指定文化財を中心に保存や活用されてきた。しかし、この計画は、それ...

野中 邦彦

さいたま市大宮盆栽美術館 文化資産評価報告書 ~「普及事業」を中心として~

1.はじめに                         埼玉県さいたま市の北部に、通称「盆栽村」(正式地名はさいたま市北区盆栽町)といわれる地域があ...

萩原 和彦

原風景は感動を呼び起こす「景観」の要素     大宮公園、第二・第三公園の水辺を散策して

はじめに 現在の氷川神社および大宮公園が位置する地は元来、芝川の浸食によって生まれた見沼低地を望む台地の縁辺部にあたり、アカマツや萩、ススキをはじめとする原生...

吉田 美緒

角川武蔵野ミュージアム -新しい「岩」の出現-

はじめに  2020年春、埼玉県所沢市に「岩」が出現した。巨石を運んできたわけでもなく、隕石が落下したわけでもない。人知によってもたらされた岩である[写真1]。  ...

遠藤 美里

川越「菓子屋横丁」ー文化資産としての考察と今後の展望ー

1. はじめに 「菓子屋横丁」とは、埼玉県の南西部に位置する川越市の観光名所の一つである(1)。重厚な蔵造りの町並みが続く「一番街」を過ぎ、「札の辻」交差点を曲が...

吉井 あゆみ

「川越いも」と「武蔵野の落ち葉堆肥農法」 地域と地域食材を守り・支える活動について

1.はじめに 「川越」といえば「さつまいも」というイメージであるが、川越に住みながらも、「川越いも」に出会うことは稀である。「川越いも」は、江戸の急激な人口増...

福田 恵子

飯能焼の研究ーその魅力と未来ー

飯能焼は、埼玉県飯能市で生産されている陶器である。地元では広く知られ、筆者も子供のころから愛用してきた。しかし、伝統産業ではなく、逆に新興産業というわけでもな...

戸井田 典子

埼玉県の民俗芸能 「下間久里の獅子舞」 ー民俗芸能としての資産評価と継承について考察ー

1.はじめに 埼玉県には伝承されてきた多くの民俗芸能[1]がある。その1つに獅子舞[2]があり、全国の中でも伝承地の多さは屈指のもので県内に約200箇所ある[図1]。 ...