大阪

乾 早苗

移り変わる天王寺、阿倍野周辺の景色と、歴史の中での位置づけ

1.はじめに 毎日通勤時に通る、天王寺、阿倍野周辺は近代的なビルも並んでいて、下町の雰囲気も合わせ持った不思議なエリアである。このエリアは、大阪の繁華街の中で...

猿橋 正朗

富田林「寺内町」の文化資産評価報告

1. はじめに 私は、大阪府の南東部にある富田林市に住んでいる。転勤の間、数年間いなかった事はあるが、基本的には生まれも育ちも富田林市である。その富田林市には、...

高村 竜一郎

大阪金剛簾にみる簾の魅力と、現代で形成される伝統

1.はじめに 簾は、伝統的工芸品である一方、工業生産品として現代建築のインテリアデザインとしても利用される。社殿などでは今も欠かせない。しかし一方で、マンショ...

近藤二美子

文楽の歴史と魅力をさぐる

基本データ 公益財団法人 文楽協会 所在地:大阪市中央区日本橋1-12-10 電話:06-6211-1350 規模:太夫技芸員 22名 三味線部技芸員 21名 人形部技芸員 43名 構...

亀井里香

日本独自の染色技法、大阪における「注染」について

はじめに 飛鳥時代の三纈染に端を発するともいわれる「注染」は、明治時代に大阪で生まれた日本独自の染色技法である。職人技が生かせるとともに量産が可能なことから、...

佐谷由希子

中之島図書館-民が作る図書館-

序論 大阪は江戸時代、「天下の台所」と呼ばれ商業を中心に発展し、文化や街の形成に民の力が大きく影響したまちである。そうした文化背景を象徴するように、大阪には...

渡邊綾子

大阪 難波神社での「ぐりぐりマルシェ」について 〜6次産業化の取り組みから地産地消を目指して

1. はじめに 1990年代半ばより、農業経済学者、今村奈良臣氏が提唱した造語、6次産業化(注1)を目的とした活動が徐々に広がりを見せている。6次産業化とは、地域資源を有...

道原真也

大阪の伝統野菜とそれを利用した地域の行事からの一考察

Ⅰ.はじめに ①伝統野菜について 日本各地には、その土地その土地で栽培されてきた在来の野菜品種が存在する。これらの品種は第二次世界大戦や戦後の田畑の宅地化や品...