茨城

小林 昌代

夏を彩る『水海道祇園祭』の継承

基本データ 常総市は茨城県の南西部にあり、2006年1月に石下町と水海道市が合併して誕生した市である。また昔から季節毎に行われる行事が市民の楽しみでもあり、中でも...

伊東 恵子

霞ヶ浦水運で栄えた高浜河岸(かし)の歴史

1.はじめに 私の住む石岡市は西方に「西の富士、東の筑波」と称される筑波山がそびえ、連なる山々に囲まれた八郷盆地がひろがる。自然豊かな土壌に恵まれた土地である...

小林 和香子

茶の湯と現代教養についての分析 〜リスキリングから見直される茶室空間のリベラルアーツ〜

はじめに 水戸市中央部にある千波湖を眺める偕楽園内に位置する、歴史的建築物の一つである好文亭[1]。水戸藩第九代藩主、徳川斉昭[2]によって設計された武士の風格漂う...

峯山 典明

鎌倉街道~文化・歴史・自然が彩るセラピーロード~

はじめに 茨城県北相馬郡利根町に移住した際、鎌倉街道があることに驚いた。東京の多摩地区で育った自分にとって鎌倉街道とは府中市近辺の道路のイメージが強かったから...

難波 広介

筑波山地方の伝統芸能「ガマの油売り口上」の歴史と伝承

1. はじめに ガマの油売り口上は、茨城県筑波山地方の名物として知られる伝統芸能であり、現在、茨城県つくば市の地域文化財に認定されている。 本稿では、江戸時代に始...

山口 健

歴史と文化のまち、古河市に根付く「小さな」アートプロジェクト

1990年以降、日本各地で多くのアートプロジェクト(以下AP)が盛んに行われている。本稿では、このようなAPの中から、茨城県古河市を拠点に活動する「a ri A Ru Creationz...

高梨 裕理

「雨引の里と彫刻」ー 景観の中の作品がもたらす作家と行政と住民の繋がり

1) はじめに 茨城県桜川市、旧大和村の地域は雨引の里[1]と呼ばれている。筑波山系の山々[2]から眺める景観は自然が豊かである(資料1)。月に一度、この地に訪れる理...

田中 晃

創業者の志に見る和文化の継承ー聖地「牛久シャトー」の復活ー

はじめに 日本ワイン誕生の地が、ここ「牛久シャトー」にある〔図1〕。民営における厳しい経営環境のもとで、その聖地での消えかけていた和文化の灯が行政の力で再び復活...

鈴木 雅代

地球の遺産を活かすー茨城県笠間市・筑波山地域ジオパークの暮らしー

はじめに  温帯の中では例外的に多い年間雨量や、四季のある気候条件をもつ日本列島は、縄文時代以前より豊かな森を資源とした暮らしを営んできた、世界的に稀な国であ...

高松 秀岳

消えゆこうとする伝統行事を前に ~千秋の盆綱復活から見えるもの~

はじめに 地域における伝統行事の消滅は身近な歴史文化の消滅であり、途絶えてしまうと復活させるのは容易ではない。茨城県には盆綱という盆行事を伝承する地域がある。...