2023年3月

中嶌 翔太

堺市中区陶器北地区における陶芸とまちづくりの可能性

1.基本データと歴史的背景 1-1.陶邑窯跡群 日本の焼きものの生産地と言えば、有田、備前、丹波、美濃などを思い浮かべる人が多いと思う。しかし、これらの焼きもののル...

新谷 光

金沢市が守る武家屋敷の薦(こも)かけ―存続と展望

1,始めに 金沢市長町の武家屋敷群の薦かけ。雪の季節を前に、土塀に薦をかけるのである。このテーマを卒業研究に選んだ理由は二つある。 一つ目は1963年の町名変更...

遠藤 恵

横浜山手西洋館「花と器のハーモニー」 〜“外国人居留地の面影が残るまち“としてのクロノトポス〜

はじめに 形ある物が永遠に存在することは不可能に近く、それは文化資産も同じである。開港の地・横浜の、港を見下ろす山手の丘は“異国情緒溢れる外国人居留地の面...

寺本 和永

粟嶋神社から知る宮座の形成とその変遷

はじめに 和歌山県海南市下津町は県下にある7つの国宝建造物のうち実に4つ(長保寺・興福寺)が集中している古く歴史がある町で(長保寺は平安時代中期の長保2年(1...

若野 勝喜

「かわさき産業ミュージアムが担う日本の産業発展の伝承」

1.基本データと歴史的背景 1-1.基本データ 名称 かわさき産業ミュージアム 運営自治体 神奈川県川崎市川崎区 特色 「特定の施設・建造物を持たずに、川崎区の全域...

芦苅 恵美

「マリーナベイ」ー都市国家の湾岸空間

はじめに マリーナベイはシンガポール共和国(以下、シンガポール)の南部中心に位置し、かつてはマラッカ海峡における重要な交易拠点として栄えた貿易港であった。1965...

片野 美樹

明朝体から学ぶ日本語フォントの秘密

はじめに 文字は様々な情報を与え、言葉の知識さえあればそれらを理解することができる。言葉を覚え、読み書きを学習するという教育は我が国では一般的なカリキュラムで...

大津 信輔

「佐賀んまちの恵比須さん」 〜江戸時代よりつづく恵比須文化の継続と発展の可能性〜

はじめに 七福神の一柱として知られる恵比須さん。佐賀には商売繁盛の神様である恵比須の石像を祀る風習があり(図1)、佐賀市内だけでも北の山間部から南の有明海近くまで...

横田 正仁

埼玉県を誇る岩槻人形ー岩槻人形博物館を中心に

1、はじめに 埼玉県さいたま市岩槻区は、平成17年4月1日に旧岩槻市よりさいたま市に編入した。岩槻は、江戸時代より人形の街として栄えており、現在も東武野田線岩槻駅を...

亀本 準子

広島市三篠地区における藍の復活

1.日本での藍染めの歴史 「ジャパン・ブルー」と称されるように、日本の生活には藍色が深く根付いている。屋根瓦や着物、手ぬぐい、浮世絵の鮮やかな藍色など、思い起こ...